新極真会の基本と型

はじめに

帯には厳密な締め方はないが、道着と同じ方向に名前がくるようにして結ぶとキレイに見える。大山倍達総裁はこうやって締めていた。





拳を握る時は、まず小指から一差し指の4本を握り、親指を最後にそえて握る。





自然に手を開いて、小指から人差し指の4本に力を込め、親指を内側に折り曲げる。力を込めるので、4本の指がバラバラになることはない。





1・2 適度に背筋を伸ばして正座。ヒザとヒザの間は拳2〜3個分開け、拳を握り足の付け根にそえる。腕は力まず、ヒジは閉めすぎず、開けすぎずに。拳を握る理由は、座っている時に相手に襲われた場合、すぐに攻撃を返せるようにするため。3・4 ヒザから拳1個分くらい前の位置に拳をつけ、相手の気配を感じる程度に頭を垂れる。


1・2 足は結び立ちのようにつま先を開き、手を帯の前でそろえる。帯から手までの間隔は拳1個分。3・4 手の重ね方は、左手の小指から人差し指までの4本の指先が上。左手の親指と他4本の指の間に右手の4本の指を挟み、右手の親指が一番内側にくるように重ねる。









姿


1 不動立ちになり、2・3 顔の前で十字を切り、4・5 腕を元の位置に戻すと同時に、頭を垂れる。この場合、頭は自然に軽く下げ、垂れすぎないようにする。


基本的な立ち方

つま先をVの字に開いて立つ。つま先の開く角度は、バランスが崩れない角度と言われている約60度。




つま先からカカトまでそろえて立つ。内ももとヒザを締めてまっすぐに立つ。型ではあまり使われない立ち方。




結び立ちの状態から、左右に肩幅ほど開いて立つ。「構えありて構えなし」の構え(相手の攻撃にすぐに対処できる心持ちで立つ)。もっとも頻度が高い立ち方だ。

不動

閉足立ちの姿勢から、肩幅に足を開いて立つ。足先は真正面を向いている。





後ろ足はつま先を30度ほど開き、前足はつま先で立ち、軽くヒザを曲げる。前足は1足分前に出す。多重は1:9の割合で後ろ足にかける。




結び立ちの状態から、左右に肩幅の2倍開いて立つ。ヒザの向きはつま先と同じ。お尻は落としすぎないように注意!落としても床と太ももが平行くらいまで。




猫足立ちの状態から、前足をもう1足分前に出して立つ。前足は中足をつけカカトを軽く上げる。体重は3:7の割合で後ろ足にかける




四股立ちの状態から、つま先を正面に向けて立つ。内ももを緊張させ、内側に締めながら落とす。ただしヒザは内側に倒さない。




前後に足を開き、前足のヒザを曲げ、重心をかけて立つ。左右の幅は肩幅、前後の幅は肩幅の倍くらい。




鶴のように片足で立つ。つま先は軽く開きバランスを穫る。持ち上げたほうの足は、太ももが床と平行になる位置まで上げる。




左右は肩幅に開き、前足のカカトの位置を後ろ足のつま先に合わせる。つま先は内側に向ける。両足を内側に締め、足の指で床をつかむ。



立ち

前足のヒザを軽く曲げ、重心をかける。後ろ足を前足の後ろに差し込み、つま先を床に置くようなイメージ。

かけ足


息 吹

1 不動立ちの状態から息を吸いながら腕を上げ、2 顔の前で十字を切りながら、3 腕をもとの位置に戻すと同時に、腹を締めるような気持ちで息を吐いていく。この時、ノドを開いておくのがポイント。4 息を吐く時は、臍下丹田(下腹のあたり)に力を込めるので、自然と帯が持ち上がっていくように見える。5 息を吐ききったら、6 極限まで息を吐ききる気持ちで、最後にもう一度、ハッと息を吐く。7 息吹は逆腹式呼吸法(吐く時にお腹がふくらむ)で行うのが基本。臍下丹田に力を入れることで、どんな強力な突きをもらってもいいように腹を練るためである。

 
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