11月13日 早朝稽古
1200m走タイムレース結果
一般・高校生
- 1位 岡野 奨(高知支部、高2)
- 4分14秒
- 2位 前田優輝(和歌山支部、大学1)
- 4分18秒
- 3位 曽根崎義基(大阪堺道場、高1)
- 4分18秒
中学生
- 1位 早川奨二(奈良支部、中2)
- 4分14秒
- 2位 中村 誠(高知支部、中3)
- 4分17秒
- 3位 小畠 彪(福岡支部、中1)
- 4分21秒
小学生
- 1位 上野海樹(埼玉中央道場、小6)
- 4分37秒
- 2位 湊拓 海(東京東支部、小6)
- 4分38秒
- 3位 吉田 徹(群馬支部、小6)
- 4分39秒
女子
- 1位 加藤小也香(愛知山本道場、高2)
- 4分43秒
- 2位 中村風月(和歌山支部、中1)
- 4分48秒
- 3位 是澤ひな(埼玉中央道場、中1)
- 4分59秒
緑代表が最強のコーチ陣と名付けたメンバーは、全日本大会を制した塚本徳臣を筆頭に、村山努、森健太、塚越孝行ら日本代表の4人に加え、山田一仁、島本一二三、前川憲司、砂川久美子、そして強化委員には新保智、谷川光、山本健策、川原奈穂樹、石原延、吉田富和といった豪華すぎる師範が並んだ。誰から学んでも、得られるものは大きいことだろう。
まさに、ユース強化合宿のテーマである、『伝統・継承』という言葉があてはまる環境が揃っていた。
今年のユース選手の主将を任されたのは、全日本大会ベスト8に入賞した前田優輝。副将は、森下穣と横山紀子が務めた。
とくに前田は、誰よりも声を出し、誰よりも稽古に励み、誰よりも先輩方に指導してもらっていた。彼こそは、ユース代表の真のキャプテンといっていい。前田がユース世代を牽引することにより、みんなにも、その熱が伝わった。
初日は、基本稽古、技術練習、組手、補強(サーキット)と、いきなり厳しいメニューだったが、誰一人、根をあげない。それどころか、栄養指導の講話が終わると、選手たちは開放されている体育館ヘダッシュし、師範たちに頭を下げて、ナイトトレーニングを始めたのだった。
これは、講話の後に、今年の全日本大会の決勝戦2試合、10月28日に開催された全ロシア大会の模様がスクリーンに流されたことで、選手の士気が一気に高まった効果があったからだろう。
なんて、意欲があって頼もしい選手たちだろうか。どの瞳も、楽しくて仕方がないといった感じだ。最強のコーチ陣も、この熱意に応えて、それぞれが丁寧に教え、消灯の時問まで続いた。
二日日の朝は、6時半からスタートする。恒例の中距離競走では、4クラスに分かれて実施された。
午前の稽古は、基本稽古から始まり、グループ別の組手、最強のコーチ陣がそれぞれ分かれての技術指導が行なわれることとなった。これは、グループ別にローテーションで師範たちに技術を教われるもので、今回の強化合宿の大きな目玉ともいえた。
塚本が、カカトを床につけたままのステップや攻撃を指導しているかと思いきや、向こうでは谷川光が独特の間合い・ステップを教えている。振り返れば、山田一仁がマシンガンパンチを伝授している。その横では、塚越が攻防の理論を説明し、並んで森健太が上段への蹴りを解説している。
一体、この贅沢すぎる光景は、何なのだろうか。惜しげもなく、師範・選手たちは自らの技術を教える。これは、320人への英才教育に違いない。緑代表や三好副代表、新極真の基盤を築いた師範たちが弟子に技術を教え、その下の世代が、今、ユース世代に伝えている。技術も、精神も、心構えも、短時間でみんなが必死になって伝えようとし、それを懸命に吸収しようとしている。 |